2008年(平成20年)学習・教育目標

機械知能工学科

◆機械知能工学科(全コース共通)
(A) 国際的に通用するコミュニケーション技術を修得する
(B) 自然現象を科学的に理解する能力を修得する
(C) 問題発見能力を修得する
(D) 自己学習習慣を修得する
(E) 問題解決能力を修得する

◆機械知能工学科(機械工学コース・宇宙工学コース)
(A) 自然・人文科学の知識を機械工学に応用することで問題の発見と解決能力を育成すること。
機械工学関連科目で修得した知識を実社会の問題解決型技術へと応用・発展させるため、平素から経済・文化・科学の動向や問題にも傾注し、それらに沿った設計や実験結果についての考察を行う訓練をする。
社会問題に接したとき、科学的な原因の発見と有益な解決策の提供を可能にする能力を養うため、統計学や解析学による定量化と物理・化学的実験による検証の実施を習慣付ける。
実践的な問題解決能力を獲得するため、実験や実習に際して数学の知識の応用と、自然現象の解析、論理的な表現、演繹的・帰納的な思考の訓練をする。
(B) 機械システムを創造する上での企画・発想能力を育成すること。
機械装置の自動化方法の発想能力を養うため、その動力・運動には機械工学系専門科目以外にも電気・制御・情報関連科目の知識が必要になることを理解する。
将来有用性のある企画を提案できる素養を身につけるため、研究・設計・発表などにおいて方法や手順などを自ら積極的に計画するように努める。
設計・演習・実験の期限や仕様等の種々の制約の中で、効率化と成果向上を図るため、ネット検索、数値解析、CAD製図を活用する技術を学ぶ。
(C) 社会のニーズを認識して機械工学の社会への貢献を考える能力を育成すること。
社会的な要求品質に対応できる能力を養うため、設計や実習を通じてJISなどの工業規格を遵守し、便覧などの各種工学資料を利用する態度を学ぶ。
社会の要求に合致するような機械システムを考える素養を身に付けるため、情報機器や学協会誌を利用して技術動向の把握と社会的潮流の理解に努める。
要求目的に応じた機械システムを具現化できる能力を育成するため、実験・実習を通じて物理的現象の体感と材料特性の理解に努め、設計・製図に活用する。
諸問題に対する改善策の提案と実施を遂行する能力を養うため、実験や研究に関して意義や目的の理解と共に、常に問題点の発見を心がけ、その対処法の考察を習慣付ける。
(D) 機械工学の実践が社会に及ぼす影響と結果について責任を持つ能力を育成すること。
専門科目の習得と同時に工学倫理的素養を獲得するため、機械工学を学び、実践するものにとっては行動規範として公衆の福利、健康、安全を最優先する特有の倫理が必要となることを理解する。
機械工学者としての社会的責任を果たす能力を養うため、機械工学関連科目において破壊、爆発、火災などの危険性について理解し、設計・製図において具体的対処法を習得する。
機械工学を用いた安全に対する貢献能力を獲得するため、労働災害の多くが機械装置に起因する事実を認識し、機械技術の開発や機械要素設計の際には安全技術を基幹要素として応用する習慣を養う。
倫理的行動を実践するため、情報・通信機器を使用する際にその社会的影響の重大さを認識し、個人のプライバシー、著作権、知的財産などの侵害や迷惑行為の防止に努める。
(E) 「ものづくり」を担う専門家として産業界のニーズに答える能力を育成すること。
自らの技術成果について第三者に的確に説明・伝達できる能力を養うため、数値による定量化と図式による視覚化方法を習得し、適正な日本語の文法・表現による記述と発表の訓練を行う。
産業界での「ものづくり」に必要な複数人数による協働作業を体得するため、実験や実習を通して、個々人の尊重と互いのコミュニケーションを図りながら相互信頼の関係を築き、共通の成果を得ることを学ぶ。
将来産業界で起こると予想される複雑な技術的課題に対処し得る素養を養うため、機械工学関連科目で習得した知識を基礎に異なる分野の知識を考え合わせることで思考範囲を広げ、実験・実習を通じて臨機応変に対処することを学ぶ。
(F) 国際的な視点を持ち、機械工学のグローバルな展開・応用が可能な能力を育成すること。
国際社会で通用する機械工学者を目指すため、海外文献や専門学科に関する原書の読解などに慣れることによって言語障壁を克服する。
国際的課題の解決に機械工学を応用する能力を育成するため、機械設計法、設計・製図の学習の際に周知となっている省エネルギー、環境、安全などの地球的規模の問題の考慮を習慣付ける。
国際的な活動能力の基盤を育成するため、外国語科目の習得を通して外国語による読解、記述、発言能力を養い、機械工学に関する海外文献調査や卒業研究発表に応用することにより、実際的な外国語運用能力を育成する。

◆機械知能工学科(知能制御工学コース)
自動車、家電製品、ロボット、プラントなどさまざまな対象を人の望む通りに動かすための基礎知識となる計測・制御工学および情報技術を教育し、制御に関する幅広い視野を養うことにより、社会の多様な分野で活躍できる人材を養成します。それを要約すれば次のようになります。

(A) バランスのよい学習による柔軟な発想力の修得:制御技術者として必要な、自然科学・機械工学・電気工学・情報工学および計測・制御工学をバランスよく学習し、工学システムに柔軟な発想で取り組める能力を養う。

(B) 多くの実験・演習科目を通した問題解決能力の修得:多くの実験・演習科目を通して、工学的現象の解釈および基礎的なシステム設計能力、すなわち問題解決能力を身に付ける。

(C) 少人数教育によるコミュニケーションおよびチームワーク能力の修得:少人数教育により、コミュニケーション能力を身に付けるとともに、チームワークの重要性・役割を理解し活躍できる能力を身に付ける。

(D) 国際性・社会性の修得:「技術に堪能なる士君子」として世界で活躍できるための、国際性・社会性を有する深い教養と技術者倫理を身に付ける。

建設社会工学科(全コース共通)

(A) 科学技術分野において国際的に通用するコミュニケーション能力を身につける。
(B) 人々の健康と福祉および建設技術者の使命を支える能力と倫理的素養を身につける。
(C) 基礎的な自然現象について、特に数学と理科に重点を置きながら科学的に深く理解する。
(D) もの創りを支える7つの分野系、すなわち構造・耐震工学系、水工水理学系、土質力学・地盤工学系、建設材料学系、都市・交通計画学系、環境・景域デザイン学系、建築学系の基礎を理解する。
(E) これらの主分野に関する実験・調査を与えられた時間で計画・遂行・解析・考察する能力、およびまとめる能力を身につける。
(F) 実験および演習を通して、自己学習の習慣および問題を解決する能力を身につける。
(G) 自己学習の過程を通じて技術者として責任を自覚するとともに、専門的視点に立った責任ある説明・提案能力を身につけ、地域固有の文化・社会的環境を視野に入れた思考能力を身につける。
(H) 建設工学の専門的な知識、技術を統合して課題を組み立て、解決策を提案・実行する能力、および建設工学分野に関連する環境問題や実務上の問題に対応する基礎能力を身につける。
(I) 技術の社会および自然に及ぼす効果・影響を理解し、自然と共生し災害に強い豊かな人類の生活環境について考え、生涯にわたる自己学習・研鑽(さん)能力を身につける。
(J) 大学院へ進学、あるいは民間の研究機関に就職した際にも、将来十分な応用力を発揮できるように基礎学力を身につける。

電気電子工学科

◆電気電子工学科(システムエレクトロニクスコース)
高速移動する電子機器と言われる自動車をはじめ,ディジタルテレビ、携帯電話、ディジタルカメラ、ゲーム機など、コンピュータとシステムLSIとセンサ・アーキテクチャ、ソフトウエアを有機的に組み込んだ製品が身のまわりに溢れています。それらは世界に誇れる素晴らしい製品で、そのおかげで資源の少ない日本が豊かでいられるのです。これらの製品を設計・構築する技術、すなわちシステムエレクトロニクス技術を幅広く身につけ、国際性豊かなエンジニアの育成を目指します。本コースの「学習・教育目標」は以下の通りです。

A.  人類社会に貢献する幅広い視野と知識
A1. 人文・社会科学を広く学習し豊かな教養を身につけた技術者を養成する。
A2. 科学技術が社会や自然環境に与える影響を自覚し,生命や社会に対する責任感を有する技術者を養成する。
B.  調和の取れた工学基礎
B1. 数学,物理,化学などの諸法則を理解する能力を身につけた技術者を養成する。
B2. 専門領域を理解するのに必要な基礎知識とその応用力を身につけた技術者を養成する。
C.  技術者としての専門的素養
C1. システムエレクトロニクス分野の専門知識を有する技術者を養成する。
C2. 専門知識をシステムエレクトロニクス分野の「もの創り」に応用できる技術者を養成する。
D.  技術者としての課題解決能力
D1. 課題の本質を理解し説明できる能力を有する技術者を養成する。
D2. 課題解決し応用する能力を有する技術者を養成する。
E.  技術者としての素養
E1. 自立的な自己啓発能力を有する技術者を養成する。
E2. 論理的な技術.発表,討論能力を有する技術者を養成する。
E3. 国際的に通用するコミュニケーション能力を有する技術者を養成する。

◆電気電子工学科(電気エネルギーコース)
本コースは電気エネルギーの発生、輸送、消費、貯蔵、有効利用、応用に関連する分野の教育を行います。電気エネルギー産業は100年以上の歴史を持ち、巨大なシステムとして発展してきました。一方、小型で高効率の発電や自然エネルギーに代表されるクリーンな再生可能エネルギーの発生技術、熱と電気を有効利用するコージェネレーションの進展により、分散型電源も急速に普及しつつあります。また、自動車のハイブリッド化、電気化に伴い、電力貯蔵を持つモバイルエネルギー技術が進展してきています。さらには、宇宙を利用した電気エネルギー利用技術の体系化もこれから重要になってくるものと考えられます。本コースでは、こうした電気エネルギーに関わる諸技術を専門的に習得し、また、電気電子工学科として一体的に運用したプログラムから、情報、通信、デバイス、組込機器に関する周辺技術の習得も可能な体系を作り、電気自動車や分散電源システムなどこれからの世の中を支えていくエネルギーインフラに関する総合的な知識と経験を身につけることを目指します。

 <学習教育目標>
A. 国際的視野を有し、技術に堪能なる士君子となる素養の研鑽。
B. 電気・電子工学の基礎となる数学、自然科学、及び情報技術に関する知識と、それらを応用できる能力の習得。
C. 電気エネルギー工学の専門基礎科目に関する知識を、問題解決のために必要な実験、電気電子回路作製、プログラミング等を遂行できる能力の習得。
D. 物事を多面的・批判的に検証する能力と科学的に論理を展開できる能力の習得。
E. 自前の発想で新たな課題を設定し、課題解決のための計画立案と実現に向けた作業を与えられた制約の下で行える能力の習得。

◆電気電子工学科(電子デバイスコース)
本コースは半導体を柱にした電子デバイス材料の開発と応用、デバイス化プロセスの基礎過程、新しい原理に基づくデバイスの開発に関連する分野の教育を行うコースです。超小型・高密度・高次機能化されていく半導体デバイスは、電気関連装置のみならず、機械、自動車、通信等の基幹産業からはじまり、医療、バイオ分野に入り込んでそこの技術を抜本的に変えつつあります。教育など人間生活のソフト面の変化までこのデバイスの進展に依存するに至っています。その Si集積回路の技術は物理・化学と光、電子、制御、プラズマ、真空、計測、コンピュータなどの技術を動員した総合技術となっています。また一方で環境への負荷をなるべく減らせるようなデバイスの開発へより多くの努力が払われなければならない段階に入っています。本コースでは、電子デバイスの原理とその諸技術を専門的に習得すると共に、学科の一体的教育プログラムの中から電子デバイスの応用に関わる周辺技術も習得することによって、急速なデバイス技術進展にも対応出来る知識を身につけ経験を積むことを目指します。

 <学習教育目標>
A. 国際的視野を有し、技術に堪能なる士君子となる素養の研鑽。
B. 電気・電子工学の基礎となる数学、自然科学、及び情報技術に関する知識と、それらを応用できる能力の習得。
C. 電子デバイス工学の専門基礎科目に関する知識を、問題解決のために必要な実験、電気電子回路作製、プログラミング等を遂行できる能力の習得。
D. 物事を多面的・批判的に検証する能力と科学的に論理を展開できる能力の習得。
E. 自前の発想で新たな課題を設定し、課題解決のための計画立案と実現に向けた作業を与えられた制約の下で行える能力の習得。

応用化学科

I.「技術に堪能なる士君子」として社会に貢献できる、深い素養を持つ個性豊かな人材を育成する。(技術者としの基本的思想と人格形成)
専門のみに偏らない広い学問的基礎を有し、調和のとれた幅広い人間性の形成を目指している。
技術者としての倫理性を備え、社会的責任を果たすために自主的に問題を設定し、その解決方法を追求することができる。
II.科学技術に対してグローバルな視野と深い洞察力を持ち、専門分野における「もの創り」に取り組める基礎知識と問題解決能力を身につけた人材を育成する。(技術者としての基礎知識と学力の形成))
数学、物理、化学などの基礎知識を十分に有するとともに、工学、応用化学に関する専門知識を修得している。
応用化学の専門知識を活用して、実学として「もの創り」の現場に応用する(最先端の研究開発に寄与する)ことのできる能力を持つ。
効果的に相互の理解を達成することができる論理的な自己表現能力を有している。個性に基づいた独創的な発想や展開能力を有している。
自立的に目標を設定することができ、その解決に向かっての問題点を整理し、解決の手法を設定する能力を有する。
III.人類および地球との調和に貢献できる国際性と自立性を持つ人材を育成する。(国際性と自立性))
資源、エネルギー、および環境の重要性を深く認識し、これらと調和する「もの創り」を志向することができる。
諸外国の技術者と共同作業が可能な語学能力を有し、科学技術の進歩を地域、国そして国際社会の視点から理解する。

マテリアル工学科

数学、自然科学、情報技術などの工学基礎およびマテリアルの構造・性質、機能・設計、及びプロセスについての専門科目を「マテリアル工学プログラム」に従って学び、以下の能力の修得を学習目標にしています。

(A) 地球的規模でものごとを考える能力
(B) 技術者として自然・環境および社会に対して責任のある自覚が持てる能力
(C) マテリアル工学を理解するための基礎的な数学および自然科学の知識の修得とそれらを応用する能力
(D) マテリアル工学の基礎知識および専門知識
(E) ITを活用して、マテリアルおよびもの創りの設計・調査・製作ができる基礎的能力
(F) 相手の意見を聞いて理解することができ、それに対しての受け答えや自分の考えを相手にわかりやすく伝えるコミュニケーション能力
(G) 技術者として国際的なコミュニケーションに参加できる基礎的能力
(H) もの創りの一連の流れを修得し、実行に移すことができる基礎的能力
(I) チームワークの一員として、物事を成し遂げようとする能力
(J) 与えられた課題に対し、自分でまとめることができ、文章で相手に意味を伝える能力

総合システム工学科

総合システム工学科は、次世代の自動車産業やロボット産業など様々な先端分野で活躍できる専門的素養を身につけた高度技術者・研究者になるために、機械工学と電気電子工学を中心とする複数分野の工学を学べる、先端的学際融合型の新しい学科です。その素地を作るために数学、物理学などの基礎教育を重視して、少人数教育を積極的に取り入れています。
本学科の学習・教育目標は以下の通りです。

(A) 人文・社会科学を学び、広い視野でものごとを見ることができる豊かな教養を身につけます。
(B) 技術者倫理に基づき、技術者としての強い社会的責任感と判断力を身につけます。
(C) 数学、物理学などの基礎学力と情報技術に関する知識を備え、それらを柔軟に応用できる能力を身につけます。
(D) 機械工学や電気電子工学を中心とする複数の専門分野をバランスよく学び、工学の複合的・融合的な諸問題に取り組める能力を身につけます。
(E) 技術者として新たな課題を自ら設定し、その課題解決に向け、リーダーシップをとって計画と実行ができる能力を身につけます。
(F) 国際的に通用するコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を身につけます。
(G) 確かな基礎学力と複数の専門分野に関する高度な知識を有した数学教員や工業教員としても活躍できる能力を身につけます。

人文社会系科目

1.目的
豊かな人間性をもつ真の教養人としての技術者の育成。
多様な視点から物事を判断する能力の養成。
自ら問題を発見し答えていく姿勢の強化。
2.目標
選択必修科目では、人文・社会諸分野の多様な科目を履修し、幅広い視野から社会や文化との関わりの中に科学・技術を位置づける。
上級科目では、少人数で双方向的な密度の濃い授業形態をとり、人文・社会諸分野のより高度な問題設定に取り組み、さらに視野を拡大する。
自ら問題を発見し、それに答えていくという積極的学習態度の基盤を形成する。
専門諸学の基礎となる論理的思考力と言語運用能力を養う。
外国系科目(英語)
目的および目標
<総合英語>
 1、2年次の必修科目である総合英語は、高校までに習得した英語の能力を、全ての技能について高め、国際的な視野を持つ教養豊かな社会人としてふさわしいコミュニケーション能力を身に付けることを目的とする。1年次にネイティブ担当の少人数授業である総合英語A,日本人教員担当の総合英語B、2年次に総合英語Cを置いている。
<中級英語>
 総合英語A、B、Cと同時進行で履修できる選択科目であり、英語に意欲的な学生に対してさらなるメニューを提供することを主眼としている。レベルとしては総合英語と上級英語群をむすぶ科目である。英語が苦手な学生から、総合英語でできない内容を求める学生まで幅広く対応している。
<上級英語>
 総合英語で培った能力を更に伸ばすのが上級英語の目的である。国際的コミュニケーション能力を高め、文化的背景についての教養を深めることを目標としている。

外国系科目(初修外国語)
【外国語を学ぶ意義】

1.言葉の役割
 人間は、言葉を用いて考える。質の高い思考をするためには、良質かつ多くの言葉を持つことが不可欠である。言葉による思考は、認識の深化とコミュニケーションの遂行に重要な貢献をする。

2.母(国)語と外国語
 人間の思考は、その人間が習得している母(国)語の思考形式に強く影響される。言葉は文化の形式を規定する、と言える。
 外国語の習得は、その言語の道具的使用にとどまらず、学習者の文化的思考の枠組みを広げることに寄与する。

3.英語以外の言語を学ぶ必要性(真の国際性の養成)
 現代においては、ともすれば英語のみを学習すれば事足りるように考えがちである。しかし、英語だけを勉強して事足れりと考えることは、日本語による文化的思考の枠組みからは脱却できるかもしれないが、新たに英語による文化的思考の枠組みの中に限定されてしまう。
 日本の外の世界は、英語文化圏のみならず、ヨーロッパ文化圏・イスラム文化圏・アジア文化圏など、多種多様の文化圏から成り立っている。英語以外の言語を学び、世界に多様な文化が存在することを知ることは、現代社会に生きる人間として必要なことであり、また、学生にそうした機会を提供することが世界全体の文化の普遍的な発展を目指すものとして大学に課せられた使命であり、真の国際性の養成にも通ずる。

保健体育系科目
目的および目標
身体や身体活動(Muscular Activity)についての科学的思考能力の育成
健康(度)や体力(フィットネス)の保持・増進
運動、スポーツ技能の修得
社会性の育成
運動、スポーツ文化の継承と発展
生涯学習(スポーツ)への橋渡し
人間科学科目(留学生)
目的および目標
 留学生が速やかに大学の教育環境に適応し、日本社会に対する理解を深めることができるように、日本語と日本事情の教育を行う。
 具体的な目標としては、

日本社会・文化について大学生として知っておくことが望ましい知識を獲得する。
大学生として必要な日本語の語彙や文法、読解力、聴解力を獲得する。
日本語での情報を正確に理解し、自分なりの考えを論理的に表現する力を養う。
自分なりの日本語学習の習慣を確立し、専門の学習に備える。