2019年7月6日(土)、戸畑キャンパスにおいて、中学生を対象とした「ひらめき☆ときめきサイエンス〜ようこそ大学の研究室へ〜」を開講しました。本プログラムは、大学で科研費により行った最先端の研究成果を、参加者に実際に触れてもらい科学のおもしろさを感じてもらうことを目的としています。

今回は「カニの甲羅で人の身体を治せる?キトサンファイバーを作ってみよう」と題してプログラムを開催しました。まずは、研究内容に関して知識を深めてもらうために、生物由来の材料を使った医療材料の応用に関する講義を受け、実際にファイバーの作製を体験しました。大学生がいろいろと工夫して作製した糸巻きの中から、それぞれが好きなものを選んで長いファイバーを作りに挑戦し、何度か繰り返しているうちにみんなコツをつかみ、しっかりとしたファイバーを作製することができました。その後は、そのファイバー表面の形状を観察したり、強度を測定したりして、作製したファイバーの特徴に関して理解を深めました。

参加した中学生全員「大変楽しく取り組めたので、またこのようなプログラムに参加したい」という感想があり、最後は全員笑顔で「未来博士号」の修了証を受け取りました。

講師:
菊池正紀 氏(国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS))
城﨑由紀 准教授(大学院工学研究院 物質工学研究系)