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本学学生の論文が学術雑誌「Applied Physics Letters」のEditor’s Pickとして選出されました

2021年03月31日

2021年3月30日、本学大学院工学府 工学専攻 博士後期課程2年 大隈理央さんの『Controlling avalanche soliton nucleation in a chiral soliton lattice on a monoaxial chiral magnet CrNb3S6 by dynamic strain』と題した論文が米国応用物理学会の学術雑誌「Applied Physics Letters」のEditor’s Pickとして選出され、オンラインで公開されました。

この論文では、電子の自転(スピン)のらせん磁気構造中に生成する孤立波(ソリトン)を、超音波を使って制御することに成功したことを述べています。この現象は、磁気秩序温度以下の温度で、超音波を使って結晶表面の構造を変調し、ソリトン侵入のための活性化エネルギーを低下せることができたとして理解されます。

今回、CrNb3S6の単結晶試料を薄くし、ソリトンが雪崩式に侵入しやすい試料を用意し、超音波の効果を顕在化させました。この成果は、らせん磁気構造のソリトンを磁気記録材料に利用する研究において、記録状態の制御を行う上で有用な技術となります。

また、同物質でソリトン数を無限個用意することに成功した論文が同雑誌の2020年12月号(Editor’s Pickに選出)に掲載されていますが、同一物質に関する研究が2報続けて応用物理系の一流紙のEditor’s Pickに選ばれたことは快挙です。 

◇掲載された論文はこちら(Applied Physics Letters)

受 賞 者: 大隈理央 (大学院工学府 工学専攻 博士後期課程2年)
発表題目: ” Controlling avalanche soliton nucleation in a chiral soliton lattice on a monoaxial chiral magnet CrNb3S6 by dynamic strain “
指導教員:美藤正樹 教授(大学院工学研究院 基礎科学研究系)


超音波を使って新たな磁気状態を創出した例[Run(2)]

超音波を使って新たな磁気状態を創出した例[Run(2)]