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九州工業大学 東京衛星開発拠点(RPPL)を設置しました

2025年12月25日

九州工業大学 東京衛星開発拠点(RPPL)を設置しました

 


国立大学法人九州工業大学(本部:福岡県北九州市、学長:三谷 康範)は、これまでに培ってきた超小型衛星開発のノウハウを社会実装へつなげるための“超都心型ラボ”として、東京都中央区日本橋に「九州工業大学 東京衛星開発拠点(RPPL:Rapid Prototyping and Production Laboratory)」を2025年11月12日に設置し、12月23日に開所式をおこないました。

本拠点は、宇宙分野への参入を検討しているものの、開発インフラに乏しいスタートアップ企業などに対し、衛星開発拠点として利用できる環境を提供することを目的としています。

また、2024年に開設した新規参入者向けコンサルティング拠点「CubeSatサロン」と、衛星開発・実習を担う新拠点「RPPL」が両輪となり連携することで、社会実装を加速させるとともに、国内外の企業・大学・研究機関との技術協力・共同開発を一層推進し、宇宙産業分野におけるグローバルな産学連携を強化してまいります。


東京衛星開発拠点の新スペースの様子1


東京衛星開発拠点の新スペースの様子2


東京衛星開発拠点の新スペースの様子3


ロゴマーク



■九州工業大学 東京衛星開発拠点(RPPL)について


九州工業大学は、これまでに30機を超える超小型衛星の開発・運用支援を行っており、大学・学術機関の中で小型・超小型衛星の運用数8年連続世界1位の実績を有しています。近年は、首都圏を中心に宇宙ベンチャーや企業からの技術相談や・試験依頼が増加しており、現地対応の迅速化や共同開発プロジェクトの円滑なサポート推進を目的として、東京にRPPLを設置しました。RPPLでは、衛星の概念設計から開発、組み立て・統合・機能試験までを一貫して行えるソフトとハードを備えており、超小型衛星の開発や利用に関心をもつ全ての方々に開かれた拠点として、宇宙分野におけるイノベーションを加速できるオープンで柔軟な協働環境を提供します。



RPPLの位置づけ

RPPLの位置づけ


■RPPL施設概要


名 称 “九州工業大学 東京衛星開発拠点(RPPL:Rapid Prototyping and Production Laboratory)
所在地 東京都中央区日本橋室町1-9-10 三忠堂ビル7階
施設の規模 ラボラトリースペース70㎡
主な利用想定者 ・実証衛星を開発中のスタートアップ企業
・ 衛星コンポーネントまたはペイロードを開発中の企業
・ 超小型衛星を開発中の大学
・ 超小型衛星に興味を持つ研究機関
・ 九州工業大学との共同開発に興味を持つ企業・大学・海外機関 など
・ ハンズオントレーニングを実施する企業・団体
利用可能サービス(機器) 3Dプリンタ、スペクトラムアナライザ、ネットワークアナライザ、 RFパワーセンサ、 シグナルジェネレータ、レートテーブル、太陽光シミュレータ、太陽電池アレイシミュレータ、電子負荷、Xバンドまでの地上局シミュレータ、GPSリピータ、電磁シールドボックス、クリーンブース、恒温槽 など
URL https://kyutech-laseine.net/rppl.html
(九州工業大学革新的宇宙利用実証ラボラトリー サイト内)
設置日 2025年11月12日

※利用案内については追ってウェブサイトで公開していきます。(2025年12月中旬以降公開予定)



■RPPL開所式について


2025年12月23日、X-NIHONBASHI BASE(東京都中央区日本橋)において、RPPLの開所式を開催しました。開所式には、中藤良久 理事(研究、産学連携、経営戦略担当)をはじめ、企業関係者など約50人が出席しました。はじめに、中藤 良久理事(研究、産学連携、経営戦略担当)より開会挨拶が行われ、その後大学院工学研究院宇宙システム工学研究系 趙 孟佑教授より拠点紹介のプレゼンテーションが行われ、RPPLの設立背景や今後の活用方針について説明しました。続いて、X-NIHONBASHI BASEからRPPLまで徒歩で移動し、施設内見学および研究・開発に関するデモンストレーションを実施しました。参加者は、実際の設備や取り組み内容に触れながら、九工大の研究活動や連携の可能性について理解を深めました。その後は懇親会・交流会を行い、参加者同士が意見交換を行うなど、今後の連携に向けた交流の場となりました。


中藤理事(研究、産学連携、経営戦略担当)


趙教授(大学院工学研究院宇宙システム工学研究系)


RPPL施設見学の様子



■国立大学法人九州工業大学について


国立大学法人九州工業大学は1909年開校の私立明治専門学校を起源とし、「技術に堪能なる士君子」(技術に精通するだけでなく道義心のある人格者)の育成を理念に、優れた技術者を輩出してきました。福岡県内3キャンパスで約5,800名が学び、宇宙開発(教育機関における小型人工衛星の運用数8年連続世界1位)やロボティクス(自律型ロボットの世界大会7回優勝 )などの世界的成果を挙げています。今後の更なる飛躍を目指し、「九州工業大学ビジョン2040- Impact the Next Industry-」のもと、世界にインパクトを与えるイノベーション創出大学となるべく取組みを進めています。



プレスリリース本文はこちら


【施設に関する問い合わせ】
 国立大学法人九州工業大学 革新的宇宙利用実証ラボラトリー
 教授 趙 孟佑
 TEL:093-884-3222
 E-mail:rppl*kyutech-laseine.net

【報道対応に関する問い合わせ】
 国立大学法人九州工業大学 管理本部 総務課 広報係
 E-mail: pr-kouhou*jimu.kyutech.ac.jp
 TEL: 093-884-3007

 (メールは*を@に変えてお送りください)