2025年11月5日から7日にかけて、福岡県福岡市の Fukuoka International Congress Center にて開催された 第2回 International Symposium on Advanced Power Packaging（ISAPP2025） において、大学院工学府 博士後期課程 工学専攻 電気エネルギー工学コース1年のKIM Hanaさんを第一著者とする論文
「Comparative Study on Charge Trapping and Relaxation Behavior of Bisphenol A- and Alicyclic Epoxies by TSC Measurements」と、大学院工学府 博士前期課程 工学専攻　電気エネルギー工学コース2年の長谷 宥里さんを第一著者とする論文「Estimation of Partial Discharge Inception Voltage under Surge Voltage using Volume-time theory in Insulation system of Rotating Machines」が、 Excellent Student Poster Award（優秀学生ポスター賞） を受賞しました。

受賞者：KIM　Hana　(キム　ハナ)
（大学院工学府工学専攻 電気エネルギー工学コース，博士後期課程 1年）
発表題目：Comparative Study on Charge Trapping and Relaxation Behavior of Bisphenol A- and Alicyclic Epoxies by TSC Measurements
指導教員：小迫 雅裕（大学院工学研究院 電気電子工学研究系 教授）

本論文では、脂環式エポキシとビスフェノールA型エポキシの高温環境下における電荷トラップおよび緩和挙動を比較するため、熱刺激電流法（Thermally Stimulated Current, TSC）による測定を行い、活性化エネルギーおよび電荷量を推定し、ガラス転移温度が高温下の電気特性に与える影響について検討しました。これらの研究内容が高く評価され、今回の受賞に至りました。

受賞者：長谷　宥里
　（大学院工学府工学専攻 電気エネルギー工学コース，博士前期課程 2年）
発表題目：Estimation of Partial Discharge Inception Voltage under Surge Voltage using Volume-time theory in Insulation system of Rotating Machines
指導教員：小迫 雅裕（大学院工学研究院 電気電子工学研究系 教授）

本論文では、モータの巻線間の部分放電開始電圧(Partial Discharge Inception Voltage, PDIV)の推定の確立を目指し、モデルに合わせて推定式を拡張し、巻線構造の誘電体がPDIVに与える影響を定量的に評価した。その結果，比誘電率や第一イオン化エネルギーといった、誘電体のパラメータがPDIVに大きく寄与することが分かりました。これらの研究内容が高く評価され、今回の受賞に至りました。

　「Excellent Student Poster Award」を受賞した（左から）長谷　宥里さん、KIM　Hanaさん