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本学学生および教員の発表論文が「JPSJ Papers of Editor’s Choice」に選出されました

2021年06月3日

2021年5月26日、本学大学院工学府 工学専攻 博士後期課程1年 花手洋樹さんが第一著者の『First Observation of Super lattice Reflections in the Hidden Order at 105 K of Spin-Orbit Coupled Iridium Oxide Ca5Ir3O12』と題した論文が、日本物理学会の学術雑誌「Journal of the Physical Society of Japan」のJPSJ Papers of Editor’s Choiceとして選出され、オンラインで公開されました。

本論文は、本学、広島大学、高輝度光科学研究センター、東京大学との共同研究により、イリジウム酸化物Ca5Ir3O12の長らく未解明であった相転移(”隠れた相転移”と呼ばれる)の秩序変数を、高精度の実験により解明したことを報告しています。温度や圧力などにより物質の性質が大きく変化する現象を相転移と呼び、相転移を特徴付けるのが秩序変数です。

今回、大型放射光施設SPring-8での高精度の非弾性X線散乱実験により”隠れた相転移”に伴う非常に微弱な結晶構造変化の検出に成功しました。その観測された変化の特徴から”隠れた相転移”の秩序変数を特定し、秩序変数が原子スケールの回転および配向自由度で表される相転移であることを発見しました。

このような秩序変数を利用することで、将来の高速動作可能な交差相関応答による省エネルギーデバイスの実現が期待されます。

◇掲載された論文はこちら(Journal of the Physical Society of Japan)

受 賞 者: 花手 洋樹 (大学院工学府 工学専攻 博士後期課程1年)
河野 翔也 助教 (大学院工学研究院 電気電子工学研究系)
松平 和之 教授 (同)、他学外3名
発表題目: ” First Observation of Superlattice Reflections in the Hidden Order at 105 K of Spin-Orbit Coupled Iridium Oxide Ca5Ir3O12″
指導教員: 松平 和之 教授(大学院工学研究院 電気電子工学研究系)