博士前期課程(平成30年度以前入学者向け)

博士前期課程

機械知能工学専攻

機械工学コース

今後も新しい「ものづくり」の中心的役割を担うのが機械工学です。本コースでは、宇宙工学コースと連携して、1)材料に要求される様々な機能・強度を実現するための各種新素材や機能材料の力学的挙動の解明と機能発現・強度評価、2)機械や装置の生産に関係する加工現象解析、加工装置の性能向上、設計から生産に至る情報処理やそれを統合するシステム技術、3)熱流体エネルギーの変換と高効率利用、熱流体・粒子間の力学的相互作用によって発生する諸現象の解明と応用を核とした教育研究を行い、幅広い視野を持つエンジニアを養成します。

宇宙工学コース

宇宙開発をはじめ次世代に向けて期待される新技術の開発、地球環境やエネルギー問題の解決のためには宇宙間に代表される特殊環境に対応できる数々の要素技術と新規応用技術が必要ですが、材料、熱・流体、生産などの機械工学の側面から解決すべき課題が数多く残っています。宇宙工学コースでは、過酷極限条件下において使用される機械要素、装置及びシステムの基礎と応用に関する教育と研究を機械工学コースと連携して行い、先端工学への牽引的役割を目指します。

知能制御工学コース

種々の動的な装置には、高性能化、小型化、高知能化技術、あるいは人間に優しいなどの特性が要求されます。本コースではこのような要求にこたえるために、制御工学、知能工学、計測工学、電気工学および機械工学などからなるメカトロニクスを中心とした教育研究を行います。

建設社会工学専攻

建設社会工学専攻は、人が安全、安心、豊かさ、潤いを実感できる社会、生活空間を創造し、持続していくことを目指し、建築学、地域環境デザイン、都市再生デザインの分野を中心とし、幅広い多様な教育・研究を通して、広い視野を有し、高度な専門知識、研究能力、技術開発能力を身につけた人材の養成を目的としています。そのために、社会の創造・持続に関わる多様な最先端技術に十分対応できるよう、基礎から応用までの幅広い総合的・横断的教育研究を行います。

建築学コース

心豊かな生活空間を創造するための建築・都市空間に対する計画やデザイン、および安全で快適な建築物を実現するための構造設計、建築環境、建築施工などの技術について教育研究を行います。

地域環境デザインコース

調和の取れた環境デザインを目標として、日常生活における環境問題を克服し、次世代に安全で潤いのある生活空間を提供するための技術について教育研究を行います。

都市再生デザインコース

社会基盤施設に関するもの創りをベースとして、都市の再生、さらには都市の持続や自然災害に対する防災システムなど、都市の安全・安心に関わる技術について教育研究を行います。

電気電子工学専攻

電気電子工学専攻は、半導体とソフトウエア技術を中心とした高度情報通信社会と環境に調和した高度エネルギー社会の発展に電気・電子工学という基盤分野からの貢献を目指し、専門知識と技術によって社会的ニーズに応えることのできる人材の養成を目的としています。そのために、電気エネルギー、電子物性、電子デバイス、電子機器、通信システム、センシングシステム、ネットワークシステム、計算機及びこれらを有機的に結合するためのシステム化技術に関する教育研究を行います。

システムエレクトロニクスコース

ディジタルテレビ、携帯電話、自動車の電子制御ユニットなど、マイクロプロセッサを組み込んだ高度な電子システム製品が多くなっています。本コースでは、アナログ・ディジタル回路、プログラミングなどの基礎技術から、センシング・制御技術、画像・音声信号処理技術、通信・ネットワーク技術などのシステム要素技術、およびこれらを統合するシステム化技術についての教育研究を行います。

電気エネルギーコース

巨大エネルギーシステムから分散型電源・自動車・宇宙に至るまで、これからの環境調和高度エネルギー社会をインフラとして支える電気エネルギーの発生・輸送・消費・貯蔵に関する様々な技術課題について教育研究を行います。

電子デバイスコース

超高速・超高密度情報記録、高出力素子から固体照明まで、次世代の電子デバイス技術を、半導体を柱にしたデバイス材料の開発と応用、デバイス化プロセス、新機能デバイスの開発に関する技術課題の教育研究を行います。

物質工学専攻

応用化学コース

物質や材料の高度利用が要求される21世紀の科学技術の要請に応えるために、常に目的に応じた新規な機能をもつ分子の合成、材料の開発が要求されます。それと同時に、それらが示す機能を高度に制御していく手法も必要です。また、開発した材料等を利用するためのシステムやプロセスに関する知識も不可欠です。 このような社会的要請に応え、高度な物質と材料の開発、システムの構築に対応できる学生を育成するため、応用化学を基盤とした幅広い教育研究を行います。

マテリアル工学コース

材料の持つべき物性を満足する構造を決める「物性最適化」と、そのような構造を合成するための「合成最適化」に関する学問体系を核とした基礎分野の上に成り立ち、実際に新規金属材料やセラミックスなどの開発を行うことができる高度な実験並びに専門技術を修得できるようカリキュラムを編成しています。 また、材料科学工学の深化・細分化・応用拡大が急速に展開される現代の社会情勢に対応するため、「1. 材料の構造・性質、2. 材料の機能・設計、3. 材料のプロセス」の3本柱を中心にして、“実践的な材料開発・応用ができる研究者、高度専門技術者の育成”を目指します。

先端機能システム工学専攻

先端機能システム工学専攻は、科学技術創造立国を支える先端的な学際融合分野で常に活躍するための専門知識と能力を有し、社会の要請に柔軟に対応して時代を先導し、人類の発展に寄与する「高度なもの創り」ができる高度専門技術者の人材を養成することを目的としています。そのために、本専攻は、分野横断型の専攻として複数の工学応用分野と基礎科学分野にまたがり、他の工学専攻との有機的な連携も図りつつ、複眼的な視点からの総合的な教育研究を行います。